NFTって、インターネット上のデジタルアートでしょ？
一部正解！でもデジタルアートのことだけをさすわけではないの！
NFTとは何なのか、何がすごいのか、しっかり知っておきたいところだね！
NFT（エヌエフティー）という言葉を聞いて、それがデジタルアートとイコールで思う方が多いはず。でも実は、アートのことだけではなく、唯一無二の価値をもつデジタル資産のこと。
デジタルである以上、実体がないわけだから、その使い道も価値もないと考えてしまいがち。では、なぜ人気になるのか？なぜ高額取引がされるようになるのか、意味がわからないですよね。
意味わからない！でシャットダウンする前に、NFTの何がすごいことなのかを紐解くところから初めてみましょう。
NFT（Non-Fungible Token）とは何か？
NFTとは、非代替性トークンともいわれる、唯一無二の価値をもつデジタル資産。
これまで、デジタル作品は複製が簡単にできてしまい、価値をもたせることが困難でした。音楽、アート作品などがインターネット上に散在していて、それが本来誰の物かなんて確認できないし、本物と偽物の違いもわかりませんよね。
それが、ブロックチェーン技術によって「世界でたったひとつのもの」という証明ができるようになり、所有権が誰にあるかを明確することができるようになりました。
実生活において、高級宝飾品を買ったとしたら製造番号が記載された証明書がついてきますよね。それと同じように、「実体のない」デジタル作品にシリアル番号のようなものがついて、「証明書のハンコ」が押せるようになったということです。
これまではデジタルの世界では証明ができなかった！
それができるようになったことが大発明☆
暗号資産（仮想通貨）とNFTの違い
同じブロックチェーン技術をもとに開発された暗号資産（仮想通貨）とNFTですが、決定的な違いは同じものとして「代替（交換）できるか否か」です。
ブロックチェーンの特性として、全取引データの記録・共有され、取引の透明性が担保されている部分は共通しています。
まず暗号資産（仮想通貨）は、誰がもっていても価値は変わらず、他の暗号資産（仮想通貨）と交換し流通させることが可能です。一方で、NFTには「唯一無二の価値」がついているため、同じものが存在せず、交換することができません。
Fungible（交換・代替可能な）Token（しるし）にNon（できない）がくっついた言葉で、「非代替性トークン」と訳され、何とも交換ができない唯一無二の価値をもつもの。
お金や暗号資産（仮想通貨）は、「所有」という価値を明確にする必要ありませんが、デジタル作品は所有するという価値が何より重要ですよね。
【注意】デジタルのものを所有して価値を証明できるようになった、という技術がNFTであって、価値のあるデータがNFTというわけではない、ということは覚えておきましょう。
NFTを買う理由３選
初心者からしたら、冒頭に書いたように、実体のないデジタル作品の使い道も価値もないと思ってしまいますよね。では、なぜ投資する人がたくさんいて、人気があるのでしょうか。考えられる理由を３つご紹介します。
デジタル作品としての価値向上に期待
一番わかりやすく、NFTを「投資商品」として考えることができます。今は価値が低いけれど将来的に値上がりしそうな作品を買い、値上がり後に売却することで利益が得ることができますよね。
「将来的に値上がりしそう」っていうそこが一番わからないけどね(笑)
クリエーター（製作者）支援
NFTは、購入される度にその売上の一部がNFTの製作者に還元される仕組み（ロイヤリティ）になっています。これは、スマートコントラクト機能によって、NFTに「販売がされたら一部還元」という条件づけがされていることによって可能になる仕組みです。
▼スマートコントラクトについてはこちらをご参照ください。
NFTを買うことで、好きな作品の製作者を応援することができますよね。
※現在、このロイヤリティについてはゼロ、あるいは選択制にする動きがでてきています。
コミュニティー所属
NFTに興味をもった場合、多くの場合Discord（ディスコード）というチャットサービスの専用の部屋に入ることになります。そこでは、そのNFTプロジェクトの作品が販売される過程に関わることができたり、Twitterやチャット内で様々なイベントが行われたり、日々たくさんの人たちと交流することができます。
その日々の体験から、もっとこのプロジェクトを応援したいという気持ちや、この人達と関わっていたいという思いが生まれ、コミュニティの一体感が感じることができます。この点で、金銭的利益を目的としたただの「投資対象」から別の価値が見いだせるといえるでしょう。
Discordについてはまたくわしく説明するね！まだまだ奥は深い～！
NFTはどこで取引するのか？
NFTを売買する場所を「NFTマーケットプレイス」といいます。そして、NFTマーケットプレイスは国内・海外に多数存在しています。
とりあえず知っておきたいマーケットプレイス
多数存在するNFTマーケットプレイスですが、とりあえず知っておきたいのがOpenSea。
世界最大手のNFTマーケットプレイス。NFTの売買をするなら、誰もが知っているでしょう。アート、音楽、写真、トレーディングカード、ゲームのアイテムなど、取扱いNFTは多岐に渡り、その数2000万点以上といわれています。
日本を含め世界中のアーティストが出品しており、盛んに売買が行われています。関口メンディーさんがNFTを購入したことをTwitterに投稿されて少し話題になっていましたね。
残念ながら円での購入はできず、暗号資産（仮想通貨）イーサリアムでの取引が中心です！
ちなみに、これまでのNFTで最も高額で取引された作品は、なんとその落札額約75億円。デジタルアーティストのBeebleさんの「Everydays: the First 5000 days」という作品で、2007年から13年にわたり毎日作成した作品を集めたもの！
その他のマーケットプレイス
とっつきやすそうなマーケットプレイスを２つご紹介します。
- LINE アカウントをもっていれば気軽に始められる
- LINE Payの使用により、日本円で決済ができる
- 楽天会員であれば気軽に始められる
- 楽天カードの利用で、日本円で決済ができる
- 楽天ポイントが貯まる
どちらもLINE、楽天が運営するマーケットプレイスということで、大企業の管理下にあるという点ではブロックチェーンが可能にする分散管理のコンセプトとは少し乖離している気はします。
しかし、暗号資産（仮想通貨）に対しての不安が払底できない方にとっては、NFT界への最初の一歩を踏み出しやすい場所かもしれませんね。ポイ活の延長と考えて、のぞいてみてもいいでしょう。
最後に
NFTとは？という質問に対してそれは非代替性トークンだといわれても、わたしは全然理解できませんでした。でも、デジタルのものを所有物として証明できるものといいかえたら少しだけすっきりしませんか？
ただ、困ったことに、NFTの性質が何かがわかったところで、その価値や良さまではまだまだ理解できないですよね。まだまだ奥が深い、NFTについて少しずつでも理解できるように次の記事もご期待ください！
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